テレ東の「きのう何食べた? Season2」をご覧になっていますか?
わたしはシーズン1の頃からのファン。
昨晩、8日放送分の第10話を観たのだけれど、これがハンカチ必須の回。
ケンジのお母さんに泣かされてしまった。
【以下、ネタバレを含みますので、これからご覧になる方はお気をつけください。】
ある日、母親からシロさんに会いたいと言われたケンジ。
しかもケンジの二人のお姉さん達も一緒に。
シロさんはもちろん快諾し、弁護士事務所の大先生に連れていってもらった、美味しい鰻のコースが楽しめる上野の老舗の店を予約。
緊張する初対面の場を和ませてくれたのは、ケンジの朗らかな二人の姉達。
打ち解けた雰囲気のなか、料理に舌鼓を打つシロさんとケンジ一家。
デザートを食べ終え、一段落したところでケンジの母親が切り出した。
先日、久しぶりにお店に来たお客さんが、息子を亡くしたという。
あまりにも急なことで、なにがなんだかわからないうちにこじんまりと葬儀を済ませたそうだ。
ところが、あとになって考えてしまった。
自分は本当に息子の望むようなお別れをすることが出来たのだろうか、と。
それを聞いてケンジの母親も考える。
もし、いま、ケンジが亡くなったら・・・。
もしもの時は、自分かお姉さんが喪主になって葬式を行うだろう。
しかし、もしシロさんと面識がなければ、シロさんはただの友人の一人としてしか、ケンジを送ることが出来ないのではないだろうか。
でも、こうして会っておけば、一緒に見送ることができるだろう。
だから、シロさんに会いたかったのだ。家族みんなで。
“他人でも、身内ってことはあると思う”と、ケンジの母は言った。
シロさん、目にいっぱい涙をためていた。
かく言うわたしの目からは、堪えきれずにこぼれ落ちる涙の粒、粒、つぶ。
優しいよね。
ぐっときた。
人が亡くなると、ついつい遺された側の視点で考えてしまいそうになるけれど、ケンジのお母さんは、去っていく子の視点で考えた。
あの子がいちばん望むカタチ。
まあ、もちろんすべてのお母さんに備わっているチカラとは、思っていないけれど。
四本脚のかわいいこどもを失って、もう二度と会えないという真の失望感を味わった。
また会いたいという望みが叶う可能性は一欠けらもない。
宇宙に放り出されても、それでも会えない。
人間の家族たちともやがて別れがくるのだと思った。
大それたことなど出来ないけれど、きょう一日のなかで顔をあわせたり、触れ合うとき、一つでも多くの笑顔を引きだし、できれば声に出して笑えるような一瞬を紡いでいきたい。
それは、かわいいあの子がくれた、かつてのわたしの日常。
幸せだったんだよね~、ほんとうに。
グスン。
さて、最後は元気にごはんネタにしようっと。
野菜コロッケ。
母が、スーパーで買った牛肉入りコロッケを冷凍しておいて、なんとなくおかずが物足りなく感じるときにグリルで焼いて食卓に足す。
とはいえ、わたしはお肉を食べないので総菜のコロッケを口にすることはない。
でも、久しぶりにコロッケが食べたくなった。
シンプルコロッケ。
レンチンで柔らかくしたジャガイモと人参に、炒めて黒コショウと顆粒ダシでほんのり味を整えたタマネギとさやいんげんを加え、かるく塩コショウしてよく混ぜる。
成形して小麦粉をまぶし、表面をかるく豆乳で湿らせたらパン粉をつけ、深めのフライパンで揚げ焼きに。
「ちょっと黒くない?」と訊かれたらぐうの音も出ないのだけれど、、でも、大丈夫(笑)。
外サク、中はトロリとしていて母にも大好評。
お野菜だけでも十分美味しい。
ちなみに長いのは、パン粉が余って勿体なかったので作った竹輪フライ。
これも美味しい。